八月のある日。

f0310900_19413337.jpg

夕方、散歩にでる。
歩いたり、走ったり、空を見上げたり。

何を考えるでもなく、独り言を呟く。
「美しいものを、持て余すのは、罪ですか?」

風が肌をすべり、ヒグラシの声が降り注ぐ。
標高数百メートルの山が、気高く見える。

「罪ではないですよ。内なる自然です。」

ひかれたまむしが、ひからびてる。
汗をかぎつけたヤブ蚊が、隙を伺ってる。

「満天の星空のもと、眠りについた日を、覚えてますか。」

息づかいが、はっきり聞こえてきた。
色濃くなった夜に、溶け込んで行く。

「隙だらけのあなたが、魅力的なんです。」

こんな呟きを、風船にのせて、舞い上げる。
あの人に、届くだろうか。

2015・8・23















[PR]
by 17444432 | 2015-08-23 20:59 | 日常 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://inayoshi17.exblog.jp/tb/24394808
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 九月のある日。 名前。 >>