「彼女の笑顔がバロメーター。」
先日、ザックに器を詰めて東京に出た。
新しく作った器の質感を、客観的に見てもらいたかった。
人は、評を求められるとまず言葉を探す。
自分が正直に感じた思い、そして相手を重んじた思い。
それらがブレンドされて言葉になる。
人は、言葉を探して逡巡する前に一瞬、本当の気持ちが顔に表れる。
それは、理性的な情感へと移行する前の、本能的な生理現象だと思う。
僕が彼女に見てもらいたかったのは、本能的な表情が豊かだから、
理性的な言葉よりも、信頼出来るのです。
薄曇りの都会の片隅。
彼女の笑顔がバロメーター。
2015・11・10