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長谷川奈津さんの器

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東京・立川にあるギャラリー「h.works」にて。
長谷川奈津さんの展示会を見て来ました。

以前にも一度、見に行った事がありました。
初日と言う事もあって、小さな店内にはたくさんの人。
それもあってか、気持ちが器に届かずに、店を出ました。
それ以来です。

「h.works」には、奈津さんが在廊していました。
気になる器を、ひとつひとつ手に取っては、眺める。その繰り返し。
その中で、僕が奈津さんの器に思う事。

それは、強い表情を無くして、器の気配さえも消そうとしている事。
本当なら、気配を消すのではなく、輪郭を際立たせるのが、普通だと思う。
でも、奈津さんは消そうとしている。

美しい単衣を身にまとい、長い長い時間を歩いていく。
気配を消して、余白を生み、永遠になる。
奈津さんはそんな事を感じているのではないかと、器を見て思った。
彼女は別格である。





















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by 17444432 | 2014-12-29 23:01 | 日常 | Trackback | Comments(0)

母と子

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家族の風景。

私も直接、目にしていなくて、後から聞いた話です。
秋の陶器市に、両親と男の子が会場内を歩いていました。
男の子は、母親の懐に飛び込んでは、『ぼよよぉ〜ん』と言って、
はじき飛ばされる真似をして、遊んでいます。

ビッグママの母親が、『恥ずかしいから、やめて!』と笑ってる。
父親は、そんな二人を見守ってる。

多分、二度と見る事はないであろうその光景を、目を閉じて想像してみる。
母と子。

光と陰。
世界中で、そして中東で、想像を絶する状況に巻き込まれる、子供、女性。
耳を塞ぎたくなる。それでも、今生きている以上、知らなかったではすまない。

何が出来るのか?
何も出来やしない。無力感にさいなまれ、押しつぶされそうになる。

そんな時、母親の懐に飛び込んで遊んでいた、男の子を想像してみる。
彼が、放つ光に救われる。この光が、陰を照らして欲しいと願う。

これが、祈りなのか?










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by 17444432 | 2014-12-25 22:02 | 日常 | Trackback | Comments(0)

12月21日

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東京に出た。
展示会を集中してみる。東京マラソンみたい。

会いたい人に、あいにいく。
みたいものを、見に行く。
中目黒。二子玉川。立川。そして、最後に西荻窪。
こじんまりとした空間に、作り手はいない。
でも、気配は感じた。それで、十分。

帰りのバスの中、夜景を見ながら、思いを馳せる。







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by 17444432 | 2014-12-21 23:58 | 日常 | Trackback | Comments(0)

半農半陶の人

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半農半陶の人。
小嶋亜創 陶展に行きました。

圧巻でした。
広い空間に、たくさんの器が並んでいます。
健康的で、気持ちよい空気。
彼が生んだ器は、地下の殺風景な景色でさえも、太陽の恵みを享受する大地に変えます。
米や野菜と同じように、収穫を待つ器たち。

見る人に緊張を強いる展示会には辟易している。
それとは対極にある、彼の空間。
また、行ってみたい。








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by 17444432 | 2014-12-16 21:44 | 日常 | Trackback | Comments(0)

寝る前に。

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夜、寝る前に読み始める。
昔、星野道夫が好きで、何冊か読んだ事がある。
44年間の彼の人生は、あまりにも濃密で、その世界観に引き込まれる。

図書館で、ふと目にした、この本。
せわしない師走を忘れて、又、あの世界に旅をしたい。







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by 17444432 | 2014-12-10 23:58 | 日常 | Trackback | Comments(0)

教科書

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鉄釉の飯碗。
その表情の中に、化粧土のひびがある。

機能的な価値は、全くなくて、表情の奥行きを出すために、ひびはある。
当初、ひびを出すための方法と言えば、素焼き(釉薬をかける前に、800度程度で焼くこと)のあとに化粧土をかけるのが、一般的だった。教科書的には、それが正しい。

ただ、現れたひびが、少々おとなしい。几帳面で、それはそれでいいのだが、もっとラフにならないか?
ある時、教科書的には、やってはいけない事をやってみた。
焼成前の、完全に乾燥した生地に、化粧土をかける。時間とともに、生地が割け始め、原型をとどめない。
化粧土の水分を急に吸った生地が、その膨張についていけないのである。

さて、ここまでは教科書どおり。
じゃあ、どうする?
一休さんのひらめきって、こういう事なんだ!
水につけてみよう!ざぶ〜んって。イメージとして、まえもって生地を膨張させればいいんじゃないか?
ざぶ〜ん。どうだ?
水がひいて、生地の中、深くにしみ込むまで待って、今度は化粧土にざぶ〜ん。どうだ?

これが、始まりです。
結果、化粧土が乾きながら、求めるランダムなひびが現れました。
教科書では、教えてくれない事。だめもとでやってみると、案外、扉は開く。










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by 17444432 | 2014-12-01 22:38 | 作陶 | Trackback | Comments(1)