たくさんのマグカップを作って来た。
色々な作り手のマグカップを見て来た。
マグカップは、とても身近な器。
それでいて、たぐり寄せても、たぐり寄せても、
つかめない、かっこよさの生命線。
今年の正月に帰省した時の事。
親の心遣いで、展示会の時に、父親が買ったマグカップを握ってみる。
毎日、コーヒーを飲むために使い続けているらしい。
窯焚きの焼成不足のせいで、縁が欠けまくっている。
それは、私の能力の低さの裏返し。
何とかしたい。もう一度、焼こう。
欠けた所に、釉薬を乗せ、今度は頑丈に焼成しよう。
そんな訳で、預かったマグカップ。
焼き直したマグカップ、何だか手放せずにいる。
かっこよさが、少しわかった。